2025年3月6日木曜日

『ピンクシャツデー』いじめをなくすには?

 菊名小学校キッズクラブ  ピンクシャツデーのご報告②】 


菊名小キッズでは、今年も2月に「ピンクシャツデー」(いじめ反対運動)についての取り組みを実施しました。

2月26日(水)ピンクシャツデー当日、 部屋を見渡すとピンクのシャツや小物を身に付けたリーダーや子どもたちの姿があり、まるで当時のピンクシャツデーのようでした。


まずはスライドをつかい、「ともだち」という絵本の読み聞かせをしました。ともだちって、どんなことだろう? ともだちだからって、どんなことをしてもいいのかな? そんな問いかけに、子どもたちは顔を見合わせて考えている様子。




『たとえば、友だちにひどいことをして、そのことをごめんね、と謝ったけれど、許してもらえなかった。そんなとき、みんなはどうする?』


 子どもたちからは、
「それは、友だちをやめるかも」「それってともだち?」「それだけひどいことをしたんだよ!」「すこし時間をあけて落ち着いたらまた謝るかな?」など。 
こうした問いかけを通して、お友だちの気持ちを考える"きっかけ"にしていけたらと思っています。


生活の中で、お友だち同士でも、リーダーとでも、伝え方って大切です。 自分が言われて嬉しい言葉を相手にも。 自分が言われて傷つく言葉は相手には言わずに。 子どもたちだけでなく、大人も、誰でも。 'いじめ"ってなんだろう? リーダーが、こう、と一通で伝えるのではなく、一緒に考えていく時間を作りたい、そんな想いで、今年はピンクシャツデーにのぞみました。


また、後日2月28日にはピンクシャツデーの締めくくりとして、
 絵本「わたしのせいじゃない」-せきにんについて- 
の、読み聞かせを行いました。


クラスでひとり、男の子が泣いています。
しかし、クラスメイトたちは口を揃えて、 「わたしのせいじゃないわ」 「知らなかったんだ」 「助けてって言えばよかったんだ」 と自分は関係ないと言います。
 "責任"という少し難しいテーマでしたが、 読み聞かせが終わってから子どもたちの表情を見ると、真剣というより、悲しそうな顔をしてみせるお友だちもいました。 
「なんかかわいそう」 「だれも助けてあげなかった?」 「だって、関係ないなら仕方ないじゃない」 といった感想も。 




リーダーから、みんなにひとつ、自身の経験談を話しました。ちょっと困ったことが起きた時に、絵本の話のように、クラスメイトは、関係ないと言って、助けてくれなかったこと...
 ピンクシャツデーの締めくくりとして、リーダーから伝えたことは 「困っている人がいたときに、気にかけてあげたり、自分に関係があるかも?と考えてみたり、ほかのひとに知らせてあげたり、そんな小さい勇気と行動が大切じゃないかな?」と。 


 毎年、ピンクシャツデーを通じて、いじめをテーマに考えるとき、子どもに何を伝えようか、あと一つ、みんなに知ってもらえることは何だろう?と、大人でも難しさを感じています。
こういった機会がなければ、きっと日々の生活に薄れていってしまうことかもしれません。だからそこ、考えることをやめずに、子どもとも向き合うことをやめずに、こうして今年も3月を迎えることができました。






                        (菊名小学校放課後キッズクラブ まおリーダー)